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第0164号 ~「あれはウチとは関係ないな」と一蹴できるかどうか
(更新日:2019年09月23日)
大手の税理士法人があなたの事務所がある管轄内に支店を設置したらどうでしょうか。
それを成長著しいコメダ珈琲店を例に挙げて話してみましょう。
昨年、創業50年を迎えたコメダ珈琲店の国内店舗数は現在800店を超え、
47都道府県を制覇しました。
この数はスターバックスコーヒーの1477店(2019年9月現在)、
ドトールコーヒーの1318店(2019年8月現在)に続く国内3位となります。
この30年余りで国内の喫茶店数は半分以下に減っている中、なぜコメダはこのように
右肩下がりの業界の中で着実に発展し続けているのでしょうか。
もともとは愛知県名古屋市で誕生し、全国で最も喫茶店にお金をかける名古屋市と
岐阜市で独自の路線を確立した経緯があります。
来客があれば「コーヒーでも飲みに行こうか」「コメダに行くか」と連れ出す土地柄の
中で「いかにしてお客さまを喜ばせるか」「お客さまは何を望んでいるのか」を
考え続けた結果、シロノワールなど今では定番メニューとなった独自の商品を開発し、
広い駐車場のある郊外型店舗などもコメダの十八番(おはこ)となりました。
そして、スターバックスという今までに見たことのない大きな黒船が日本に襲来した際、
当時の社長だった加藤太郎氏は「あれはウチとは関係ないな」と言い放ったそうです。
それは喫茶店として完全に差別化ができている証でもありました。
前衛的で斬新でカッコいいカフェではなく「昔ながらの喫茶店」がコメダ珈琲店だと。
この独自路線で突き進んだ結果、現在ではスタバやドトールの背中が見える位置を
キープしているのではないでしょうか。
今まさに、黒船の如く大手の税理士法人が同じ管轄内に襲来したとしたら、
あなたは「あれはウチとは関係ないな」と言えるでしょうか。
(イオンモール各務原)