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第0160号 ~税理士事務所の正しいコンプレックス
(更新日:2019年02月19日)
現在、世界をけん引するアメリカのIT企業のグーグル・アップル・フェイスブック・アマゾンは
頭文字を取って「GAFA」と称されています。
その中でもモノを売ることを主力にしている企業はアップルでしょう。
たしかにグーグルやアマゾンでも何かしらの端末を売ったりはしていますが、それは全体の
数%にも満たないもので、売上のほとんどが情報サービスやシステム供給となっています。
ここまで読むと在庫を抱えることなく不安定な製造ラインに左右されない3社が
理想的なようにも思えますが、果たしてそうでしょうか?
つい先日、アップルは中国での営業不振を理由に売上高予想を下方修正しました。
とは言え、実際にモノを作ってそれを売る力と、それまでに構築されたノウハウがあります。
これはスゴイことですし、モノがない世界では物流や情報など無用の長物でしかありません。
では、これを税理士事務所に置き換えてみましょう。
法律に守られた仕事で在庫はない。知識をお金に変える理想的な仕事ではありますが、
基本的にモノを作ったり売ったりはしていません。それが主力の仕事ではありません。
一方の顧問先はと言えば、家を作って売ったり、服を作って売ったり、
美味しいランチを作って売ったりしています。
その顧問先に対し「うちではできないことをやっているんですよ。立派なことですよ」と
面と向かって伝えたことはありますでしょうか?
税理士事務所に勤めていた頃の私はあります。
すると「そんなことないよ。こんなことぐらいで・・・」と照れくさそうにする
経営者ばかりでした。是非一度、やさしく言ってあげましょう。