トップページ > がんばれ!税理士事務所 メルマガ@バックナンバー
第0153号 ~ゼロをプラスにしてくれる税理士が理想的
(更新日:2018年05月13日)
先日、オイル交換のために訪れた自動車修理工場の社長に「どんな税理士が理想的ですか?」と
尋ねたところ「融資に強い税理士」と電光石火で返って来ました。
社長曰く「帳面を正しくつける」「経営シミュレーションを行う」「決算説明会を開催する」
などのことは顧問料に含まれているから当たり前。
もっと言えば「誠実」「明るい」「元気」などの人間的な部分は別に要らない(笑)とのこと。
それらを「売り」にしている時点で大したことがないなと思ってしまうのではないでしょうか。
税理士なら「融資に強い」、社労士なら「助成金に詳しい」がいい。
それは「なかった状態(0)」から「ある状態(+)」にしてくれるからでしょう。
銀行にお金を貸してくれるようにしてくれた。
返さなくてもいい助成金がもらえるように手続してくれた。
どちらの場合も何もしなければゼロ、若しくはマイナスの状態だった。
それをプラスにしてくれたのは誰か?ということです。
例えば、銀行に融資を依頼する場合、最初にダメ元な銀行で決算書や試算表を見せて
「分かりました。ところでこの決算書のどこがダメだったのでしょうか?
どうすればこの会社に貸したいと思えるでしょうか?」とダメだった理由を聞く。
次の銀行に行く際には、指摘された部分を修正できる範囲で修正し、
銀行に融資しやすいような決算書などを準備してあげる。
銀行もお金を貸したいわけですし、融資担当者もサラリーマンなのだから
銀行内のルールに則った書類じゃないとお金を貸したくても貸せません。
そうやって本丸(第一希望のメインバンク)を攻めるときは、
完璧な状態になっていればいい。
このように「ゼロをプラスにしてくれる」税理士が顧問先にとっては理想的なのでしょう。