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第0148号 ~独立税理士と勤務税理士の損得勘定
(更新日:2018年04月01日)
税理士事務所に勤める職員の多くが税理士試験にチャレンジしていることでしょう。
その目的は大きく分けて2つ。
ひとつがバッチを付けて独立開業するため。
もうひとつがバッチを付けて所内での地位や信用を上げるため。
前者を独立税理士といい、後者を勤務税理士といいます。
そこであなたが苦労の末に税理士となったと仮定して、いったいどちらを選ぶでしょうか。
また、どちらが理想的と思うでしょうか。
当然、独立税理士は1から、もしかすると0から顧問先を開拓しなければなりません。
ただ、あまり好ましいと思っていない顧客は取らなくていいし、
ネットやDMを使って自分に合った顧客だけを開拓できるというメリットはあるでしょう。
自分一人、若しくは夫婦という最小単位なので朝礼などのルーチン行事も必要ありません。
一方の勤務税理士は、従来と同じ顧問先を担当すればいいので営業面での苦労はないものの、
そこはサラリーマン、業務命令とあらば苦手な顧客でも担当せざるを得ません。
多くの場合、朝礼もあれば上下の複雑な人間関係もあるでしょう。
では、健康面ではどうでしょうか。
独立税理士は自分の体が資本なので倒れたら大変なことになりますが、
勤務税理士とて半年間も入院する職員に席と籍を許す事務所も少ないです。
健康面においては両者引き分けで基本は健康第一。
最後に肝心の収入面ですが、一般的には独立税理士の平均年収は3000万円前後と
言われていますが、それは大都市圏にある大手税理士法人などを含めた場合であって、
地方ではその半分もあればいいところです。
一方の勤務税理士の平均年収は700万円くらいと言われていますが、それも前述と同じく、
大都市圏の大手を含めた場合です。実際には400~500万円がいいところでしょう。
1000以上の税理士事務所と1000以上の一般企業を見て来た私の場合、
税理士などの専門職でなければフツーのサラリーマンを選び、
税理士として働くならば独立開業の道を選ぶかもしれません。