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第0102号 ~オンリーワンの前にナンバーワン
(更新日:2011年06月30日)
今回は、顧問先との会話に使えそうなネタをお届けいたします。
-------- ここからです --------
ちょっと前のことですが、日本の次世代スーパーコンピューター「京」が
計算速度世界ランキング1位となりました。
これは非常に素晴らしいことです。
何が素晴らしいことかと言えば、どういうわけか世の中の風潮は、
「ナンバーワンになることよりもオンリーワンを目指せ!」という
間違った路線を好むように思えてならないからです。
ナンバーワンにならなくてもいい
もともと特別なオンリーワン~♪
というヒット曲があるくらいですし。
これは、人としての生き方としてはOKです。
しかし、商売のスタンスとしてはちょっと首を傾げざるを得ません。
なぜならば、みそラーメンにチョコレートをトッピングすれば、
街角のラーメン屋は今日明日にでもオンリーワンになれますよ。
でも、その需要は0なので確実に潰れますが。
今までに潰れたオンリーワン企業を嫌というほど見てきました。
しかしながら、ナンバーワンで潰れた企業は1社もありません。
オンリーワンでも需要がなければ生きていけない。
生き残ることができるのは、競合の中でのナンバーワンだけです。
つまりオンリーワンを最初から目指すことは、
その需要が0の市場を目指しかねないのです。
「我が社は競合他社(ライバル企業)のない市場を目指す!」というのは、
「さぁみんな、需要がない世界へ逃げよう!」というのとまったく同じです。
要は、単なる逃避です。
その道でナンバーワンになったら、さらに技術や独自の営業路線を築き、
その中でオンリーワンを目指せば怖いものナシになるのではないでしょうか。
つまり、オンリーワンになれる資格を有する者は、
今現在、ナンバーワンになっている会社だけだということです。
-------- ここまでです --------
オンリーワンになることのできる構成要件の1つが
ナンバーワンなのではないでしょうか。