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第0090号 ~それが「やりたい人」、それを「やらせたい人」
(更新日:2010年09月01日)
昨日の日経新聞を読んでいて、ふとサッカーの監督人事についての記事に
目が留まりました。
紆余曲折を経てイタリア人のアルベルト・ザッケローニ氏が、
サッカー日本代表の新監督になりました。
そこに至るまでの混乱と思惑のズレが新聞に書いてありました。
それは「なりたい人、させたい人の違い」という内容でした。
これは実に的を射たもので、今回のサッカーの監督人事だけでなく、
巷の中小零細企業、PTA、町内会においても同じことが言えます。
例えば、先生が「このプロジェクト・リーダーになりたい者は?」と聞いて、
「はい!」と威勢よく手を挙げた職員は、先生が「う~ん…」と思う者です。
それを「やりたい人とやらせたい人とはまったく違う」ことがほとんどです。
では、どちらの主張が正解なのでしょうか。
つまり、自主性がある職員と先生から評価の高い別の職員とを比較した場合、
一体どちらが適任なのでしょうか。
答えは、双方とも×です。
本当に能力のある人間は、そのようなケースでは露骨に手を挙げないですし、
上司の評価は、往々にして好き嫌いが基準となっているので間違っています。
最終的には、第三者に選んでもらうことがベストです。
これは、すべてのケースやシチュエーションにおいても
バシッと共通する黄金の尺度です。
能ある鷹の隠した爪はとても鋭利です。それを見つけることは、
善意の第三者しかできないと思います。