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第0080号 ~目に見えない負担と感じるサービスとは
(更新日:2010年06月30日)
「毎月送っているのに顧問先からの反応が0なんだけど・・・」とは、
愛知県で30年以上前から事務所を構えている大御所税理士の言葉です。
そこで実際に配布している事務所通信を見せていただきました。
それは、ある大手が販売しているニュースレターでした。
しかし、難しい。。。
私も12年間ほど会計事務所の現場で働いてはきましたが、
そこに書いてある内容というか言葉がさっぱり分かりません。
ましてや顧問先は「貸借対照表」という漢字が書けない、
「源泉徴収票」を「源泉徴収表」と書く素人ばかりです。
失礼とは思いましたが、その先生には「99%読んでいないでしょう」と
お伝えしました。
それどころか、私には
一生懸命に顧問先との距離を作り、溝を深めているように思えてなりません。
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せっかく先生が良かれと思ってやっていることが、
相手からすれば「目に見えない負担」に感じる事も多いものです。
事務所通信を発行するその目的は一体何でしょうか?
知識を与えるため、改正法を教えるためとお考えなら大きな間違いです。
本来の目的は、顧問先とのパイプを太くするためです。
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それなのに「こんなことも分からないの?」と逆に思われているようでは、
お金を掛けて事務所通信を発行すること自体がマイナス効果を生みます。
顧問先が黙ってそれを受け取っているのは、
無料で送ってくれるものをありがたいと思っているのではなく、
いちゃもんをつけると先生に申し訳ないと思っているからです。
優秀な大学教授は、中学生にでも理解できるように話し掛けます。
先生方が発する言葉は、ただでさえ専門用語が多いです。
「貸借対照表」や「源泉徴収票」は完璧に専門用語です。
すると、相手には「私はこんなに難しいことを知っているんだよ」と
あろうことか先生が自慢しているように思われてしまいがちです。
頭の中で絵になるような会話でないとお互いの心は通い合いません。
先生の発した言葉は、顧問先の社長の頭の中で絵になりますでしょうか?
今一度、顧問先の立場になってお考えいただければと思います。
先生方が野に咲く花の名前を知らないのと同じように、
花屋の店主も聞きなれない会計用語をまったく知りません。