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第0073号 ~顧問先から反応を引き出させること
(更新日:2010年05月12日)
よく「反応がない」と愚痴をこぼす先生や監査担当者がいます。
私たちが一生懸命にやっていることを、顧問先はどう思っているのか?
私たちの今のサービスで十分に満足をしているのだろうか?
いくら頑張っても何の反応もなければ、そのように不安に思うものです。
しかし、それは税理士事務所と顧問先との関係だけに限りません。
奥さんが旦那さんに作った料理にしても同じことが言えます。
何の反応もないので満足してくれているのか?さっぱり分からないと。
では、どうして反応がないのでしょうか?
答えは簡単です。
提供した相手に聞かないからです。1つも確かめないからです。
例えば、高級料理店で美味しいフルコースを食べた場合を考えても、
そこで「お礼が言いたいのでシェフを呼んで下さい」などと言う人は、
100人に1人もいません。
でも、それを提供したお店側からすれば「最高の料理を提供したのに、
何の反応もない」となってしまいます。
特に日本人は、自発的に反応を示す人種ではありません。
反応を望む人がそこでしなければいけないことは、
「どうでしたか?」と聞くことです。
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それもやらないのに「何の反応もない」と思い悩むのは滑稽です。
提供を受けたその相手は「私なんかの意見など要らないに決まってる」と
きっと思っているはずです。
「どうせ先生はみんなからチヤホヤされているから私の賞賛なんて…」と
顧問先は思い込んでいます。
しかし、どうしても面と向かって「どうでしたか?」と聞けない場合は、
簡単なアンケートを取ればOKです。
ただ、そのときに感想を文字で書かせてはNGです。
そんな面倒なことを好んでやる人も少ないので、
「アンケートを試みたのに、それさえも反応がない」となってしまいます。
アンケートの答えは、二者択一しかあり得ません。
つまり(はい・いいえ)のどちらかに○をつけさせるものです。
・決算報告会には満足いただけましたか?(はい・いいえ)
・監査担当者のサービスは丁寧でしたか?(はい・いいえ)
・最後に何かありましたらお書きください
( )
しかし、この↑最後に何かありましたら…という項目があるだけで、
アンケートへの記入率は激減します。一字も書かせてはいけません。
私どもはそれも検証済みで、ダントツ通信をご利用いただいている方に
このようなアンケートを送ってみました。
…→ http://komonup.com/#questionnaire
すると回答率は2%にも達しませんでした。
ところが、二者択一のアンケートを送ってみると、
その回答率は50%を軽く超えました。
顧問先(お客様)は、サービスに満足をしてもそれを表現することが苦手です。
また、提供先が高級店であればあるほどそれが顕著です。
高級料理店のシェフには何も言えないけれど、
近所の居酒屋の大将には「美味かったよ」と平気で言えます。
顧問先からすれば、税理士事務所はまだまだ敷居が高い高級店と同じです。
監査担当者のモチベーションもアップしますので、
是非、顧問先にアンケートを取ってみてはいかがでしょうか。
次回は、私どもが100人の社長に送ったアンケート結果集をお見せします。