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第0063号 ~離れる顧問先:立派よりも有名がいい
(更新日:2010年01月20日)
顧問先が、今お世話になっている税理士事務所を離れる原因の1つに、
所長である先生と疎遠になるということがあります。
先生から見れば、何十分の一のお客さんに過ぎなくても、
顧問先から見れば、唯一無二の大切な相談相手です。
いくら担当者が優秀な職員でも、顧問先は、所長である先生が
自社の数字をすべて知っていると思っているので最後は先生に頼ります。
しかし、物理的に先生がすべての顧問先を回ることなどできません。
また、それ以外にも顧問先が離れてしまう場合があります。
それは先生が立派になり過ぎたからです。
顧問先から見て最高の先生というのは、
立派ではなくて有名な先生です。
立派と有名とでは、まったく違います。また、立派な方が
有名よりも素晴らしいことだと思われていますが顧問先にとっては違います。
肝心なのは、顧問先にとって何が一番いいことかということです。
A事務所とB事務所がある会社の決算を組んで、
決算書の数字が2桁も異なることはあり得ません。
それに職員のレベルも大して変わりません。
毎月の顧問料もランチ1回分くらいしか違いません。
だったら、どこに差があるのかと言えば、
先生が有名かどうかだけです。
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立派な先生は敷居が高いだけでそのうちに疎遠となります。
有名な先生は気さくでいつでもニコニコと微笑んでいます。
私の知っている多くの社長たちは、
「うちは○○先生にお世話になってるよ」と自慢げに言います。
いつまでも縁が切れない顧問先は、顧問税理士を自慢しています。
しかし、それは先生が立派だからじゃなくて有名だからです。
また、立派になれる人間は生まれながらに決まっています。
でも有名になるだけならやり方次第でなんとでもなります。
そう、有名とはテレビとかマスコミに取り上げられることではありません。
その顧問先だけにとって有名であれば十分なのです。
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つまり目の前の顧問先(1対1)との密着度。つまり溝をなくすことです。
先生方が事務所通信として顧問先企業にメールマガジンを配信したり、
ニュースレターを毎月届けるだけで、その顧問先の社長は
「うちの先生は有名なんだ」と必ず思うはずです。
毎月訪問できなくても、それが代わりとなります。
立派な先生と思ったら敷居が高く感じられますが、
有名な先生と感じたらいつも隣に居てくれる人だと安堵の表情を浮かべます。
顧問先は、お世話になっている先生を周りに自慢したいはずです。
疎遠になってしまった原因は、先生にしかありません。