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第0078号 ~監査担当者の憂鬱
(更新日:2010年06月16日)
先生方にすれば費用対効果や労働の対価についてはお手の物だと思います。
費用をかけた分だけ利益を得る方法、働いた分だけその対価を得る仕組み。
ただ、それが監査担当者の立場からするとそうはいきません。
この不景気です。担当する顧問先からは値下げの要求もあることでしょう。
新規の顧問先が増えても、月額顧問料が1万円という場合もあるでしょう。
しかし、単価が安いからとサービスを低下させることはできません。
いくら先生が「5万円の顧問先と1万円の顧問先とが同じサービスでは
それはちょっと不公平だろう」と言ったところで、
現場で働く監査担当者からすれば「1社は、1社」です。
「この会社は5万円だから全力投球する」
「この会社は1万円だから5分の1の力でやる」
というわけにはいきません。
持っている力(知識や能力)を抑えて顧問先に接することは、
精神的にとても辛く、湧き出るモチベーションが低下します。
事務所を経営する先生方からすれば「安い顧問先の滞在時間はそこそこに、
それよりもっと新規の顧問先を開拓する手立てを考えろ!」となります。
しかし、現場では、目の前で苦しむ社長を見過ごすわけにはいきません。
それだけ監査担当者は、マジメで優秀だということです。
費用対効果や労働の対価という教科書どおりのやり方がいいのか悪いのかは
分かりませんが、それを優先すると監査担当者の士気が下がることは事実です。
むしろ、さらなるサービスの向上を徹底させたほうが、
長い目で見れば事務所の発展につながるかも知れません。
顧問先も人間、監査担当者も人間です。
その間に「信頼と信用と救ってあげたいという気持ち」がなければ、
弥生会計だけあれば十分じゃないでしょうか。
サービスの低下は精神的に辛く、サービスのさらなる向上はとてもうれしい。
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これは顧問先だけでなく、監査担当者にも共通するテーマです。
目の前で苦しむ社長を喜ばせることは、最高のやりがいだと私は思います。