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第0060号 ~税理士事務所の常識は、世間の非常識
(更新日:2009年12月16日)
これから税理士事務所にとっては最も忙しい時期を迎えます。
お体にはお気をつけてこの繁忙期を乗り切るよう応援させていただきます。
そこで、ボチボチたまってきたのではないでしょうか。
それは年調の資料ではありません。お歳暮です。
私が税理士事務所に勤めていた頃、不思議に思ったことの1つに
それがあります。
「どうしてお客さん(顧問先)がお歳暮を贈ってくるの?」と。
それまで一般企業に勤めていた私の常識の中には、
お客さんがお歳暮を贈るという発想はありません。
また、それが普通です。だから、税理士業界では異常な慣わしがあるのです。
それは、税理士業界に限らず、弁護士や医者などの「先生」と呼ばれる
業界では往々にしてあることです。
しかし、それは一般庶民の感覚からすれば異常です。
もらうことが当たり前になっている先生は、この先
とっても危うくなると思います。
税理士事務所が、顧問先に贈るのが普通の姿です。
少なくとも「お気持ちだけで十分ですので、お歳暮はお受け取りしません」
という発信だけでもしたほうがいいですし、
それでも贈られて来るものは受け取ればOKだと思います。
庶民感覚と同じだというアピールが不足しているどころか、
もらって当たり前で「今年はビールが少ないな」と思う時点で終わりです。
50社、100社。すべてにお返しできる顧問先件数ではないと思います。
だったら、せめてお礼状だけでも書いてあげて欲しいです。
「1年で一番忙しい時期だし、年賀状で済ませばいいか」という事務所は、
間違いなくこれから先の顧問先争奪戦に負けます。
世間の感覚とズレている事務所に、一般企業は集まりません。
税理士事務所が、顧問先へ贈るのが世間の感覚(常識)です。
パイプを太くするどころか、ほんの些細なところで細くなりつつあります。
「そ~んなこと・・・」と思う、そのちょっとした顧問先との心の段差が
地中深い大きなギャップを感じさせるものです。
先生の、事務所の、業界の常識は、世間の非常識です。
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パイプ管の中が錆び付く前に日頃から手入れを怠らないようにしてください。