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第0052号 ~お客様は肩書き(ブランド)に報酬を支払う
(更新日:2009年10月28日)
今さらですが、税理士の主たる業務は税務相談です。
基本的には、コンサルタントという位置づけではありません。
そこで今日は、あえてコンサルタントになってみては!とご提案します。
なぜコンサルタントがいいのか?何がいいのか?
それは肩書きです。
先生方もお気づきのとおり、税理士業では、
報酬の世間相場がほとんど決まっています。
どれだけ的確なアドバイスをしても、大きな売上げにつながる提案をしても、
放っておけば税金として出て行く何百万円をちゃんと確保してあげても、
それは通常業務の範囲内で、報酬は世間相場となってしまいます。
しかし、例えば、節税コンサルタントという冠(肩書き)を
名刺に刷ったらどうでしょうか。
コンサルタント業には、税理士業界ほどの規定などありません。
当然、法外な報酬は許されませんが、現在の税理士報酬のような
労力に見合わない僅少な報酬体系もどうかと思います。
もっとおかしいと思うことは、同じ仕事を、同じ作業をして、
税理士と○○コンサルタントが同じ能力レベルでやった場合、
明らかに税理士の方が報酬が低いことです。
税理士という肩書きではコンサルタントという冠よりも、
どうしても報酬が低くなってしまいます。それは、世間相場があるために。
さらに理不尽だと思うことは、税理士の方が遥かに手間が掛かる仕事を
しているのに、月にたった1回訪れて珈琲を飲みながらしゃべるだけの
コンサルタントの方が、10倍以上の報酬をもらっていることです。
しかも、なんだか感謝されていますし。
要は、支払う側(例えば、顧問先)は、やってくれた仕事の中身ではなく、
肩書きに対して報酬料金を支払っているということです。
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今以上の仕事の中身を追求しても、相手方はほとんど理解してくれません。
今の仕事の見せ方や肩書きをちょっと変えるだけで、
それまでにない新たなお客様が必ず増えるはずです。
そのためには、先生自身を、事務所自体をブランド化させることです。
電卓を叩いて決算書を作成した対価をもらうのではなく、
先生が目の前に現れるだけで費用が発生すると思われるようにしましょう。
ブランド価値は、名刺の肩書きと毎月の洗脳で作り上げることが可能です。