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第0049号 ~「やってはいけないこと」を明確化する
(更新日:2009年10月14日)
来年の確定申告明けに開業する若手の税理士と話しました。
彼が見せてくれた開業計画書には、ビッシリと夢が描かれていました。
果たしてこれでいいのだろうか。。。というのが私の率直な意見でした。
今、確実に言えることは、後発だということです。
すでに全国には7万人以上の税理士がいます。さらには公認会計士も。
その中の3万人が看板を上げているとすれば、
今から頑張ってもその先発組に追いつくことは至難の業です。
3万人の先発組が夢を語るのは大いに結構なことだと思いますが、
これからスタートする3万人以降の人たちには若干、違うような気もします。
「やりたいこと(夢)」を語るのは先発組で、これからスタートする
後発の人たちは「やってはいけないこと」を明確化するのが肝心なのでは。
「やってはいけないこと」さえやらなければ、確実に食べてはいけます。
先生方の周りにある企業を見てもよく分かると思いますが、
やってはいけないことに手を出した企業が潰れているだけです。
すでに食べていける人と、これから食べていかなければならない人とは、
まったく思考回路が逆になるはずです。
事業計画書に「やりたいこと(夢)」を描くことは気持ちがいいことです。
ただ、それを書き並べると100%、拡大路線にしかなりません。
大きいことがいいことではなく、いいことがいいことです。
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大きくすることよりも強くすることのほうが遥かに上です。
ビールを飲むために雰囲気の良いバーに行くのでない。
ビールを飲むだけだったら安い居酒屋で十分だし、自宅でも構わない。
そこへ行けば、何かしら楽しみがあるから行くだけで、
別にビールなんて缶ビールで十分。
では、何を求めてバーに行くのだろうか?
そのお店が大きいから行くのではなく、
他店にはない強みがあるから行くのです。
そのようなことを若い税理士と話しました。
老舗の大きな事務所だからできることもありますが、
駆け出しの小さな事務所だからこそできることもたくさんあるはずです。