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第0045号 ~顧問先が落ちる本当の原因は何?

(更新日:2009年09月16日)

顧問先が落ちる原因は、実にさまざまです。

税務調査時に問題が生じたり、この不景気で顧問料が払えなくなったりと。

でも、本当にそのようなことが主たる原因なのでしょうか。

元々は何か別の要因があって、税務調査やこの不景気が、
単なるキッカケになったに過ぎないのではないでしょうか。


きっとそうだと思います。

顧問先は、常日頃から些細なことで事務所の評価が↑たり↓たりします。

では、どのようなことが影響するのでしょうか。

答えは簡単で、監査担当者です。その担当者が、
先生という場合もおそらくあると思います。


税理士事務所と顧問先の間に介在するのは、基本的に担当者しかいません。
であれば、その質の良し悪しが大きく影響するのは当然のことです。

なのに、監査担当者ときたら顧問先の会社に着くや否や、
ジ~ッとパソコンとにらめっこをするばかりです。

そのような些細なうっぷんが地層のように溜まっただけではないでしょうか。
それらが税務調査やこの不景気に便乗しただけのような気がします。


ある税理士事務所に勤める25歳の女性職員(税理士)が、
顧問先からメールで「善処します」と送られてきたので、

上司に「ぜんどころって和菓子屋さんですか?」と訊いたそうです。

いくら5科目を取得していたとしても、
これではあまりに顧問先が可哀想です。


顧問先からすれば、税務や会計のことなんてどうでもいいんです。
          ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
そんなものは、そっちがやってくれればいいと思っています。
だって毎月、ちゃんと顧問料が引き落とされているではないですか。


顧問先が望んでいることは、欲しがっているものは、世間の話です。

よその会社の調子はどうなのか?
今、儲かっている業種は何なのか?
○○商店街の中で、年内に潰れそうな店はどこなのか?
今後の経済の行く末はどうなるのか?


間違っても、仕訳や勘定科目や改正税法の話など望んでいません。
そんなものは、そっちが黙ってやってくれればいいんです。

世間話をしゃべってなんぼの担当者が、事務所の器だ。と思っています。


明日の朝礼で職員のみなさんに訊ねてみて下さい。
「毎日、日経新聞を読んでいる者は?」と。


車は、目的地まで走って当たり前。それ以外のどこか優れた部分を評価して
選んで購入するのではないでしょうか。

税理士事務所の職員は、税務処理ができて当たり前。
それ以外の情報を持って来てくれる人間が評価されるのではないでしょうか。


顧問先に、スクラップブックに領収書を貼らせているならば、監査担当者も
スクラップブックに日経新聞の切抜きを貼って巡回したらどうでしょうか。

確実に顧問先からの評価は鰻上りだと思います。

顧問先との縁が深くなる、縁が切れる境目は、たったそれだけのことなのです。


先生方は、目的地まで無事にたどり着くかどうか分からないような
不安でいっぱいの車を購入しますでしょうか。

面と向かって仕訳や勘定科目や改正税法の話をして、
目を輝かせる顧問先の社長を見たことがありますでしょうか。


その社長は、ワクワクする世間話、ユニークな情報を待っています。


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